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移転が決まったらプレスリリース等でお知らせを

コロナ禍になってから、飲食店などの閉店や廃業が相次いでいますが、移転するお店も増えたような感じがします。移転の理由は、建物の老朽化とか家賃の値上がりとか、さまざまですね。

 

つい先日も、とある老舗の書店が建物の老朽化による建て替えのため、一時的に閉店することが決まって、私はその書店の最終営業日、お店に足を運びました。

 

お店の前で写真を撮る人が大勢いました。

いつもは本でいっぱいだった棚がスカスカになっていました。

レジの前には、会計を待つ人の長蛇の列ができていました。

忙しそうに動き回っている店員をつかまえて、思い出を語る年配の人々もいました。

彼らだけではなく、店の中にいる客の誰もが、何かを言いたげな雰囲気を醸し出していたのです。

みんな、この店にたくさんの思い出を抱えているんだなぁ、と思いました。

 

お店の方々にとっては「閉店じゃなくて移転」と思うかもしれませんが、お客さんにとっては「その場所にある店」に思い入れがあるんですよね。

 

私もお客さんの立場でいえば、お店が移転する前にはできるだけ早く教えてほしいです。「突然ですが、移転のお知らせ」とかをシャッターに貼っておしまいにしないでくださいね。「お客側にも思い出を語る時間をください」とお伝えしたいです。

 

その街で長年愛されているお店なら、きっと私のようなお客さんはたくさんいるはず。だから、移転が決まったら、数カ月前から「もうすぐ移転します。現店舗での営業は○○日まで!」というお知らせを出しておくといいと思うんです。店頭だけではなく、SNSやプレスリリースでも。

 

そうすると「ああ、あのお店が移転しちゃうのか……」と懐かしんだお客さんが、また何回か足を運んでくれると思います。そうしたら、移転後の情報も詳しく教えてあげられるし、一石二鳥ですよね。移転が決まったら、店頭、SNS、プレスリリースでお知らせ。ぜひやってみてくださいね。