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特別展「琉球」で本物を見る

東京国立博物館で開催中の特別展「琉球」に行ってきました。琉球の歴史や文化を学び、素晴らしい美術品の数々を拝見することができました。

中でも、私が「本物を見られてよかった!」と思ったのは、琉球王国時代の王様がお召しになっていた国宝の冠と衣装です。

 

これは復元された肖像画で、当時の衣装が描かれており、高貴な雰囲気が伝わります。

こちらが、特別展で公開されていた国宝の冠と衣装です。

 

どれだけすごいものなのかは、ネットや書籍の知識にお任せしますが、昔は精巧なプラスチックや3Dプリンターなんてありませんから、これらが全て本物の金や宝石や絹でできているということです。細工や刺繍の素晴らしいこと!

こちらの写真は、王様の衣装の裏側です。国宝なので、いろいろな書籍などに写真が載っているのですが、裏側はなかなか見ることができません。色彩豊かな、今でいうフリンジがついていて、背中側なのにとても華やかです。

そして、王様の衣装の中でも私が最もびっくりしたのは、この靴です。

 

冠も衣装も18~19世紀のものなので、日本ではまだ下駄や草履が当たり前の時代。それなのに、こんなにしっかりした靴をお召しになっていたなんて!展示室の解説によれば、素材は絹と皮革だそうです。

 

沖縄に15年も住んでいた経験を持つ私ですが、沖縄の歴史を体系的に学んだことがなく、ましてや歴史に登場するような美術品を見たこともありませんでした。

 

今回、この特別展「琉球」で本物を見て、歴史を知識として学ぶだけではなく、人の営みとして拝見することで、言葉にならないけれど「感じる」ものがあったと思っています。

 

沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」は、東京国立博物館の平成館 特別展示室で、2022年5月3日(火) ~ 2022年6月26日(日)まで。ぜひ、本物を見に行ってください。