取材のため、山形県米沢市へ行ってきました。
米沢といえば、米沢牛ですね。駅に降りたら、早速、大きな牛さんが出迎えてくれました。ちゃんとマスクしてます(笑)。
この日の取材先は、駅からタクシーを利用しないと行けない場所でした。駅前のタクシー乗り場から、小型タクシーに乗車。
運転手さんは年配のベテランさんで、行先を告げると「ああ、あそこですね~」と、すぐに走り出してくれました。地元のベテラン運転手さんは、ナビに頼らないところが、かえって安心できます。
走り出して間もなく、「お客さん、どちらからいらしたんですか~?」という、お決まりのセリフから、会話がはじまりました。
ところが、ですね……。運転手さんのお話が、とっても聞き取りにくかったんです。理由は、主に2つ。
まず、地元の年配のベテラン運転手さんなので、言葉がなまっていること。私は山形県出身なので、なまりがあっても聞き取れるはずなのですが、今回はちょっと厳しかったなぁ。
2つ目に、新型コロナウイルス対策のためのビニールシートです。運転手さんの席は、助手席側と後部座席側がビニールシートで仕切ってありました。薄いビニールシート1枚でも、声は少し遮断されて、通常よりも聞き取りにくくなります。これでは、標準語で話しかけられても聞き取りにくいですね。
年配の運転手さんのなまりは、聞き取れなくても仕方がないかな、と思います。それに、地方ならではの味がありますしね。
でも、問題はビニールシート越しの会話です。これは地方だけではなく、東京でも起きうる問題です。タクシーに限らず飲食店などでも、コロナ対策でビニールシート越しの会話が増えましたから。しかも、お互いにマスクをしていることが多いです。
人間の声をはじめとする「音」は、空気の振動なんです。ビニールシートやマスクによって、空気もある程度は遮断されますし、振動も伝わりにくくなります。だから、声が聞こえにくくなるんですね。
ビニールシートやマスクがあっても、相手に伝わりやすくお話をするためには、声を大きくするのがいいんですが、コロナ対策には向きません。でも、声を大きくしなくても、発音と発声を明瞭にしてハッキリと話をすれば、相手にきちんと伝わります。
残念ながら、コロナ対策はまだしばらく続きそうですから、明瞭な発音と発声を身につけて、ハッキリと話せるようにしましょうね。