久しぶりに、ナマの落語を見てきました。コロナ禍になってから、オンラインでも見られるようになりましたが、やっぱり落語はナマで見るのがいちばんです。
落語を聞いていると、お話しの中に「おあし」という言葉が登場するものがあります。おあしというのは「お足」と書いて、お金のことです。
<お足>
お金。金銭。足があるかのようにどこかへ行ってしまうということから。
(国語辞典オンラインより)
なるほど~。「足があるかのように」だから、お足なんですね。昔の人は、たとえが上手いなぁ。
ところで、同じ「足」を使った言葉がいろいろありますよね。ついでに調べてみました。
<足が早い>
食べ物などが腐りやすいこと。商品の売れ行きがよいこと。
<足が重い>
気が進まないこと。
<足を使う>
活発に動き回ること。
などなど。もっとあるんですけど、このくらいにしておきますね。
いずれにしても、ものごとの進捗や移動などを表すときに「足」という言葉を使っています。こうやって関連付けて覚えると、覚えやすいですよね。
あ、そうそう。「足」を使った慣用句には「足が出る」なんていうのもあります。これは、予算よりも出費が多くなったときに使う言葉なので、落語の「お足」からきているのかもしれません。落語って、楽しい上に、言葉の勉強にはもってこいですね。