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絵本は「伝える」お手本

「子どもでもわかるように説明して」と言われたことはありませんか?これは、子どもでも理解できるくらいわかりやすく教えてほしいということですね。

 

でも実は、子どもに伝えることが最もむずかしいと、私は思います。

 

コロナ禍になってから、私は「絵本」を読むようになりました。きっかけは、あるとき、とある本屋の店主さんからすすめられたことでした。

 

そのときの私は正直、絵本って、子どもが読むものだと思っていたんですよ。

 

だけど、読んでみると、いいんですよねぇ。なにがいいって、まず「絵」がいい。絵本だから当たり前なんですけど、絵本は他の本と違って本そのものが大きくて、イラストや図がきれい。なんていうか、眺めているだけでいい。

 

文字だけの本は「理解する」という感じですが、絵本は「感じる」という気がします。アートですね。

 

それから、絵本はまさに「子どもでもわかるように」つくってあるので、ページをめくるごとに驚きや発見ができるようになっています。構成がとてもよく練られていて、どの絵本を読んでも「よく考えられてるなぁ」と思います。

 

そう。絵本は「伝えるって、なに?どういうこと?」を突き詰めたものだと思います。

 

シンプルでわかりやすく、本質的である絵本。単にストーリーを追うだけではなく、「伝えるお手本」として、大人も改めて読んでみるといいと思いますよ。