コロナ禍になってから、打ち合わせも取材もオンラインが多くなりました。たまにリアルな取材に行くと「やっぱり、時間やお金がかかってもリアルがいいよなぁ」と思います。
オンラインとリアルでなにが最も違うかというと、ムダ話だと思うんです。
リアルで仕事先の人に会った場合には、いきなり本題には入らないですよね。たとえば、お天気のこととか、近況報告とかすると思います。
でも、オンラインだと、目的がハッキリしているせいか、いきなり本題に入る人が、結構多いと思うんです。
でもね、オンラインでも必要だと思います、ムダ話。だって、リアルで会うよりも緊張するから。
私の場合は、オンライン取材って遠方の方が多いので、まずは先方のお天気とか気温なんかを聞きますね。「そちらは今、いかがですか〜?」みたいな。
そういう、一見するとどうでもいい話をしてから、本題に入る。そうすると、相手の方が少しはリラックスして、お話をしてくれます。
人間は、緊張してると言いたいことが言えなくなってしまいます。ご自分のことを思い出してみてください。たとえば、友人の結婚式のスピーチなんて、何を言いたかったか、何を言ったか、覚えてないでしょ?
それは、お仕事でも同じです。リアルでもオンラインでも同じです。
だから、まずは相手にリラックスしてもらうこと。最初にムダ話をすれば「緊張しなくていいんですよ〜」っていうのが、なんとなく伝わります。
あ、そうそう。この「なんとなく伝わる」っていうのが大事。こちらが「緊張しなくていいですよ」って言っちゃうと、相手はますます緊張しますからね。ムダ話で、リラックスですよ。