私は取材ライターなので、普段は自分以外の人の話をお聞きして、それを文章にしています。
でも、ブログやnoteでは「自分で見たり聞いたり考えたりしたことを文章にする」をしているので、今回はそのプロセスを書きます。
「書くの、ニガテなんだよなぁ」という人のために、後半に解説を書くので、読んで参考にしてくださいね。
1.テーマを決める。
まず「誰に向けて、何について書くか」を決める。必ずしも「タイトル」じゃなくてもOK。タイトルを先に考えようと思うと、大抵つまづく。すぐには思いつかないから。とにかく「何について書くか」ってことを決める。
「誰に向けて」っていうのは、例えば、今書いているブログなら、「文章がニガテな人に向けて」っていうこと。「あの人に伝えよう」っていうつもりで書くと、自然に言葉が出てきますよ。
2.構成を決める。
具体的な文章ではなく、箇条書きでもいいので、大まかな流れを決める。頭の中だけでなんとなく決めてもいいけれど、小見出し(小さなテーマや具体例など)をメモすると、頭の中が整理できる。
3.とにかく書き始める。
文字数などはあまり気にせずに、とにかく書きたいことを書き始める。
4.具体的な描写や例などをカンタンな言葉で書く。
初めて読んだ人にもわかるように、具体的な描写や例なども書き入れる。自分の考えだけを書いていても、抽象的になってしまって、読者にはわかりにくい。それから、専門用語や業界用語はできるだけ書かない。書くなら、注釈や解説を入れる。
5.推敲する。
全体を通して読んでみて、読みやすいか、わかりやすいかを確認。長くてクドイと思ったら、短くする。重要なことやキーワードなら、同じ文章が何度か出てきてもOK。
6.タイトルをつける。
テーマをそのままタイトルにしてもOKだし、文章の中で、自分が一番言いたかったことや、読者が読みたくなるような文言を考えてもいい。ムリしてカッコいいフレーズを考える必要はない。
こんな感じかなぁ。
たぶん、「文章が書けない!」って人は、1.のテーマでつまづいていると思います。「書きたいことがみつからない」ってことですね。これを克服するには、「誰かに何かを伝えよう」と考えるといいです。
それから大事なのは、3.の「とにかく書く」ってこと。
マラソンだって、リレーだって、とにかく走り出したら、ゴールを目指さなくちゃいけない。それと同じです。とにかく書き始めなきゃ、何にも始まらない。
んで、「書けるんだけど伝わらない」って人は、4.の描写が足りないと思います。
例えば、自分がセミナーとかに参加して、その感想を書くとすると「○○町で行われた△△さんのセミナーに行ってきました。おもしろかったです」だけじゃダメ。小学生の日記じゃないんだから!
初めてあなたの文章を読んでくれる人のためにも、セミナーの先生はどんな人で、その内容はどんなものだったかを書きましょう。自分でその内容を書くことで、自然に振り返りができて、「あ、こんなことを学びに行ったのか!」って、改めて気づくことがあるはずです。
それに「後でブログに書こう」と思うと、セミナーの内容もきちんと頭に入ってきます。「誰かに伝えなきゃ」と考えながら学ぶと、より一層、理解ができるようになって、学ぶことが楽しくなります。
ちなみに、私は普段の取材を「学び」のようなものだと思っています。私が聞いた話を文章にして読者に伝えなければならないので、取材時にしっかり理解しないと書けませんから。
「書く」ってことは、慣れです。前述の「書くプロセス」を参考にして、失敗してもいいから練習してみましょう。慣れてくると、自分の書くカタチみたいなものができてきます。きっと、あなたも誰かに何かを「書いて」伝えられるようになりますよ。