インターネットが当たり前になって、何でも「グーグル先生」に聞けば、教えてくれるようになりました。でも、世の中には、グーグルに載っていないことも、たくさんあります。
それを取材先から聞き出して、文章というコンテンツにするのが、私の役目です。
だから「後からグーグル先生に聞けばいいや」とは、絶対に思わない。
取材に行く前は、ある程度、下調べをしていきますが、現場に行ってわからないことがあれば、素直に「わからないので教えてください」と聞くんです。
だって、規模の大小や有名無名の違いはありますが、取材先はほとんどがその道のプロですからね。質問すれば、たいていのことは答えてくれます。
だから、取材する私の方が「わからない」と、その場で言えるというのが、取材において大事なことのひとつだと思います。
現場で、ちょっとでも「ん？？」と思ったら、どんなに小さなことでも、その場で確認します。小さいことだけど質問したいことがある時には「不勉強ですみません…」とか「確認なんですが…」というワンクッションを入れます。
たとえ「コイツ、そんなことも知らないのか」と自分がバカにされても、それは一時の恥です。知ったかぶりをして、後で大きな間違いだったということがわかった方が、大きな恥です。
それに「不勉強ですみません…」という質問から、思わぬ答えが出てくることがあって、「なんだよ～。これから書く記事を読む人にとって、大事なのはそっちじゃん！！」と思うことも、よくあります。
大事なことなので、もう一度。知ったかぶりをしないで、素直に「わからない」と質問できること。これが取材をする上では、大事なことだと私は思うのです。