はい。こちらは取材するときの私の相棒、ICレコーダーでございます。音声を録音する機械ですね。先日、取材先で「そのカバー、かわいいですね」とほめられました(笑)。
その取材先に行くとき、電車内の広告で見たんですが、「人は話し方が9割」とか「人は聞き方が9割」という本が売れているそうです。
「へぇ~。売れてるんだ〜」とその広告を見たら、2冊とも同じ著者さんなんですよ。「あれ?どっちも9割だったら、2冊たすと10割じゃなくて18割じゃんね」と、心の中でツッコミを入れました。
まぁ、でも、売れているということは、話すとか聞くということで困っている人がたくさんいる、ということですよね。
本を読んで、知識として頭に入れるのは、とてもいいと思います。でも、話すとか聞くというのは「音」なので、実践しなければ意味がありません。
そこで役に立つのが、写真のようなICレコーダーです(パンダのカバーはなくてもいいですよ~)。レコーダーでなくとも、スマホのボイスメモ機能などでもOKですが、とにかく録音するといいです。
「録音するって、何を?」と思いますよね?録音するのは、アナタの声です。アナタと誰かが会話している音声を録音して、聞いてみるんです。
「え~っ!そんなのイヤだ!」という人も多いかもしれません。でもね、人の話し方や聞き方って、長年の人生で培われたクセがあるんです。だから、そのクセを直すには、まず自分にどんなクセがあるのか、客観的に聞いてみることをおすすめします。
ここで注意してほしいのは、レコーダーを使う場合でもボイスメモを使う場合でも、誰かと話している「会話」を録音することです。自分のひとり語りを録音しても、話し方や聞き方の改善には意味がありません。録音してほしいのは「話し相手がいるとき、自分は無意識にどのように話しているのか」ということなんです。
誰かと会話した自分の声を聞くと「え~。私って、こんな失礼な話し方をしていたのか…」「こんな質問じゃ、相手は答えられないよね…」ということがわかります。つまり、改善すべきところが顕在化されるんですね。
改善点がわかったら、あとは練習するだけ。お手本は、NHKなどのインタビュー番組がいいと思います。アナウンサーやキャスターがゲストの専門家などと会話するとき、どんな風に話したり、聞いたりしているのか。そこにポイントをおいて、テレビなどを見てくだい。きっと、参考になることがあると思いますよ。