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2つのアンテナが呼ぶセレンディピティ

毎日のようにブログやnoteを書きはじめてから、私はアタマの中で、2本のアンテナを張っています。

 

1本は、以前から張っている「仕事のアンテナ」

 

さまざまなニュースや経済情報を得るために張っている、めっちゃマジメなアンテナ。ニュースサイト、新聞、テレビ、ラジオなど、主に新しい情報を見聞きする際に使っています。

 

そしてもう1本は、新たに張った「おもしろアンテナ」

 

これはnoteをはじめとするブログを書くために張っているもので、いわばネタになるような、おもしろいことを探しています。新旧問わず、おもしろければいいので、広く浅く、いろんな情報を得ています。私の場合、駅のホームや電車の中、交差点で信号待ちをしている時など、人がたくさんいるところで、このアンテナを張っていることが多いです。人間観察がいちばんおもしろいからです。

 

そして時々、これら2本のアンテナに引っかかったものが混線するのです。

 

たとえば、仕事のアンテナを張っていた時に見たニュースの内容が、「サラリーマンのゴルフ離れ」についてだったとします。その印象をぼんやりと抱いたまま、駅のホームなどで電車を待っていると、ホームでゴルフの素振りをしているサラリーマンを見かけたりするのです。

 

「あ、あのおじさん、ゴルフの素振りしてる!今朝、ニュースで『ゴルフ離れ』って聞いたけど、やってる人もいるじゃんね」と思うわけですね。そして今、こうしてその話をブログに書いています。

 

私はゴルフに興味がまったくないし、ゴルフのフォームも知りません。だから、ニュースでゴルフの話題を見ていなかったら、駅のホームにいるそのおじさんが「ゴルフの素振りをしている」ということに気づかなかったはずです。気づかなかったら、当然、こうしてブログのネタにすることもないでしょう。

 

そう。「アンテナを張る」というのは、「何かに気づく」ということだと思います。何かに気づくためには、興味や関心を持っていなければならないですよね。

 

先ほどの「ゴルフ素振りをしているおじさん」を思い出してほしいのですが…。駅のホームで、両足を肩幅に広げ、両手に棒のようなものを持っているフリをして、その腕を下に向け、腰をかがめ、数メートル先を見据えて、ゆっくりと両腕を振っているおじさん。ゴルフのことを知らなければ、そのおじさんが「ゴルフの素振りをしている」ということには気づかないはずです。

 

前述のように、私はゴルフにまったく興味がないです。だがしかし、ですよ。ニュースには関心があって、アンテナを張っています。そのアンテナに引っかかったのが「ゴルフ」だったわけであります。

 

そして、そのアンテナに引っかかった「ゴルフ」というキーワードと、駅のホームでたまたまた見かけたおじさんが「ゴルフの素振り」をしていたことがミックスされた、というわけです。

 

それができたのは、私が普段から、駅のホームで「おもしろアンテナ」を張っているからに他ならないのです。そうじゃなかったら、私は「ゴルフおじさん」には気づかなかったでしょう。

 

つまり、これが「2本のアンテナに引っかかったものが混線する」ということです。

 

今、書いていて気づいたのですが、これはまさしく「セレンディピティ」ではないでしょうか。おお、なるほど!私のアタマの中の2本のアンテナは、不思議なセレンディピティを起こしてくれているようなのでございますわ。