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人生初「なんもしない時間」

週明けの月曜日。昨日までお盆休みや夏休みだった、という方も多いですね。お休みは何をして過ごしましたか?ふるさとに帰省?それとも、海外旅行?

 

私、この夏は人生で初めて「なんもしない時間」を過ごしました。もちろん、自宅で。

 

画像は、我が家の壁にかけてある、南の海の写真です。たしか、有名な写真家さんの作品だと思います(お名前は失念してしまいましたが)。

 

この写真を眺めながら、静かに音楽をかけて、何も考えない時間をつくりました。時には、そのまま目を閉じて、お昼寝しちゃったりもしました(笑)。

 

もともと私は、じっとしているのがニガテ(本を読んでいる時以外)なので、時間があればどこかに出かける、もしくは何かをするというのが当たり前の生活を送ってきました。行動派とか、アグレッシブとかいう言葉が大好き。今までは「ボーッとする時間なんて、もったいない!」と思ってきました。

 

そんな私が「なんもしない時間」をつくったきっかけは、恋人と別れたこと。何をしていても、元カレのことがアタマに浮かんでしまうので、とある本がきっかけで、定期的に「瞑想」をすることにしました。

 

瞑想は、簡単にいうと、あぐらをかいて、目を閉じて、自分の呼吸に集中すること。ちょうど、アニメ「一休さん」のキメシーンみたいな感じ。「ポクポクポク…、チーン!」っていう、あのシーンですね。

 

最初は、瞑想だけだったんですが、瞑想の時間が終わっても、冒頭の海の写真を見て、ボーッとしていると、なんだか海にいる気分になるので、それもいいかなと。気分は海だけど、自分の部屋だからお気に入りの音楽もあるし、本当の海にいるほど暑くないし、何より、周囲に人がいないからうるさくないし。ま、瞑想の延長って感じですね。

 

ところで私、近所のフィットネスクラブでヨガを習っていて、ヨガには瞑想の時間があります。そのインストラクターの先生がよく「アタマに浮かんだことを手放してください」っていうんです。はじめのうちは「??」って感じだったのですが、あえて「考えない」で、ゆっくり呼吸することに慣れると、気持ちが落ち着いてくることがわかります。

 

で、瞑想の時も、海の写真を見てボーっとしている時も、この「アタマに浮かんだことを手放す」ってことをやったんですね。つまり、アタマの中を空っぽにするってことです。

 

すると不思議なことに「本当にやりたいこと」とか「もともとの自分」みたいなことが、自然にスーッと浮かんでくるようになったんですよ。「元カレを忘れるためには、何かやらなきゃ!」と思っている時には、元カレのことしか浮かんでこなかったのになぁ…。

 

こうして、ほんの数日間「なんもしない時間」を続けていたら、過去のことにあまりこだわらなくなって、とても前向きになれました。起きてしまったことは仕方がない、これから自分にできることをやろうって、思えるようになったんです。ホント、不思議です。

 

今回、「なんもしない時間」をつくったのは、恋愛問題がきっかけでした。でも、この方法、悩みや迷いがある時は、いつでも使えるような気がします。「何かやらなきゃ!」「時間がもったいない!」と焦るのではなく、そういう時こそ「なんもしない時間」をつくる。結構、いいですよ。