東京に、真夏の太陽が戻ってきました。梅雨明けです。
思えば、去年の今頃も、こうしてブログを書いていたなぁ、と思って確認したところ、やっぱりそうでした。読み直してみると、全然おもしろくないブログだったけど(笑)。
去年、2018年7月から、私は自分のブログを2つにしました。このホームページのブログと、アメブロ。ホームページの方は、よくある雑記ブログですが、アメブロは「美味と物語」と題して、酒場で見たり聞いたりした人間観察の様子をもとに、ストーリー仕立てで書いています。
今読み返すと、どちらも、最初はすごくカッコつけて書いてる。でも、自分で言うのもなんですが、全然おもしろくない(2回目)。
おそらく、最初は自分でも、何を書けばいいのかわからなかったからだと思います。ブログを頻繁に更新しようと思った理由が、「自分のオリジナルコンテンツを書いてやるっ!」という意地みたいなものでしたから。つまり、書きたくて書き始めたわけではなかったんです。
けれど「継続は力なり」とはよく言ったもので、不思議なことに、続けているうちに、書けるようになってくるものなんですよね。
「書けるようにって、アンタはライターなんだから、書けて当たり前でしょ」と思う方もいるかもしれません。でも、私はもともと報道部のリポーターで、ライターになった今でも、お仕事では「誰かを取材して書く」というノンフィクションライター。だから「自分のアタマの中で想像して書く」というフィクションとは、根本的に使う脳が全く違うんです。
だから最初は、1本のストーリーを書くのに、とっても時間がかかっていました。
ところが、ストーリー仕立てのブログを1年余り続けた今、「なんだか知らないけど、書き始めたら書ける」という状態になっています。ホント、継続は力ですよ。
ところで私、ドラマや映画の脚本家の方を数人、ツイッターでフォローしています。それは、彼らの「考え方」をちょっと覗いてみたかったから。「どんなことを考えたら、ああいうセリフやストーリーが出てくるんだろう?」と思ったからです。
それで、複数の脚本家の方が共通して仰っているのが「登場人物のキャラクターを決めれば、その人たちが勝手にしゃべってくれる」ということなんですね。
いやいや、勝手にしゃべるって!自分で書いてるんだから、登場人物が勝手にしゃべるわけないでしょ!!
って、私も思いました。でもね、私もほんのちょっとですけど、そういう気持ちがわかるようになった気がします。
登場人物とか、その場のシチュエーションとかを決めると、勝手に頭の中にセリフが浮かぶんです。「あ、こういう場面なら、こう言うだろうな」って。逆に「この場面で、そんな風には言わないよね」って思って、書き直すこともあります。
それから、雑記ブログでもストーリー仕立てのブログでも、なんとなく話のオチみたいなものがないと、シマらないというか、終わりが気持ち悪いんですが、それも、書いているうちに、いつの間にか頭の中に浮かんでいることがあるんですよ。
書き続けてきたから、できるようになったんじゃないかなぁ、と我ながら思うわけです。
で、もっといいことに、最初は「自分のオリジナルコンテンツを書いてやるっ!」って意地で書き始めたはずなのに、いつの間にか、ストーリーを書くことそのものがおもしろくなってきたんですね。なんでしょうか、コレは(笑)。
ま、なんだかわかんないけど、楽しいから続いています。続けていると、そのうちにまた、「あれ?いつの間にかできるようになってる!」ってことが増えるような気がして、今後の自分がちょっと楽しみになっています。