「アンガーマネジメント」という言葉があります。怒りの感情を予防したり、制御したりと、上手にコントロールする心理的な方法です。これに関する団体もありますし、本もたくさん出ています。
それほど、怒りという感情はやっかいなものです。
私は、フリーランスで仕事をしているし、自分の好きなことを仕事にしているので、人間関係でも仕事でも、最近はあまり怒るということがありませんでした。「でした」というのは、先日、久しぶりに「はぁ?!」というようなことがあったんです。かなりイラッとして、仕事が手に着かなくなりました。
アタマでは、「ダメダメ。怒ったら、時間のムダ」と思っているのですが、どうにも腹が立って仕方がありません。
どうしよう…と思ったところで、どういうわけか思い出した言葉があります。
「楽しいから笑うんじゃない。笑うから楽しいんだ」
誰の言葉だったか忘れましたが、それを思い出したので、鏡を見ることにしました。
その時は、コワーキングスペースの仕事用のデスクにいたので、席を立って、トイレに行って、大きな鏡で、自分の顔を見たんです。
びっくりしました。ブスすぎて。
眉間にシワが寄ってるし、口はへの字だし、目も三角になってて怖い…。
「こりゃ、いかん!!」と思って、ニッコリと口角を上げて笑ってみました。真っ直ぐに自分の顔を見て、深呼吸をひとつ。すると不思議なことに、気持ちが落ち着いてきたんです。
それで、またデスクに戻って、仕事をしました。怒りが完全におさまったわけではなかったけれど、ま、仕事ができる程度には落ち着きましたよ。
あまりイラッとしないフリーランスの私ですら、一度でも「怒り」という感情が湧きあがると、仕事が手に着かなくなります。ましてや、いつもいろんな人間関係で苦労している会社員の皆さんは、イラッとすることも多いはず。
そんな時は、ちょっと席を立って、鏡で自分の顔を見るといいかもしれません。「なんて顔してんだ?!」って思ったら、怒りを手放すチャンス。ムリヤリにでも、ゴキゲンな時の顔をつくると、表情につられて、気持ちが落ち着きます。
コレって、なんていうか…「形から入る」のに似ているかも。お気に入りの服を着て鏡を見ると、気分があがるでしょ。少なくとも、不機嫌にはならないですよね。
…ってなことを書いていたら、ちょっと前のイヤなことが、すうっと消えてきました。自分の気持ちを文字にするのも、気持ちが落ち着くのかもしれませんね。