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言葉の「酔拳」

お酒が好きで、酒場が好きなので、酒場での人間観察をもとにしたショートストーリー「美味と物語」というブログを書いています。去年の夏から書き始め、気づけば170本くらいになりました。

 

このシリーズを書くようになって、飲みに行くことが単なる楽しみだけではなく、ネタを見つけるという意味を持つようになりました。このシリーズがなければ、「そうですよね。アハハ、おもしろ~い!」で終わってしまう会話も、私にとっては大事なネタです。

 

それで、ふと、思ったのですが、なんで酒場の会話って、おもしろいんだろう?

 

映画俳優のジャッキー・チェンさんが出演した有名な映画に「酔拳」というのがあります。調べてみたら、あれは映画のためにつくった拳法ではなくて、中国に昔からある武術なのだそうです。

 

映画にも登場したように、酔拳は、まるで酔っ払いのような、フニャフニャした独特の動きが特徴です。全然強そうに見えない、あの独特の動きで、相手に一撃を食らわせる!そりゃ、びっくりですわ。

 

んで、酔っ払いの会話も、ちょっと酔拳に似ているんじゃなかろうかと。

 

フニャフニャしているのに、いや、フニャフニャしているからこそ?「なんで、その発言?!」とか「なんで、その発想?!」という、急に突拍子もないことを言いだす人がいる。もしくは、酔いに任せて、ああでもない、こうでもないと、気楽にいろんな話をする。だから、おもしろいんじゃないかなぁ。

 

かく言う私も、酔いに任せて、ぶっちゃけトークをよくしています(笑)。

 

いい意味で(時には悪い意味もあるけど)、いつもとは違う発想や発言ができる、酔っ払いの会話。やっぱり、ネタの宝庫だなぁと思うのであります。

 

さ、今夜もネタ探しへと繰り出しますわよ♪