今日も、東京は気持ちのいい秋晴れ!昨日もスッキリした秋晴れだったので、スニーカーを履いて、近くの公園へ散歩に出かけました。
空気がカラッとしているためか、しばらく歩くとノドが渇いたので、公園近くのコンビニへ。そして、日曜日だったので「昼からビールでもいいよね♪」と、ビール売場へ。
いろんな種類のビールやら発泡酒やら第三のビールやらを前にして、やっぱり私と目が合ったのはオリオンビールでした。
今では当たり前に東京のスーパーやコンビニで手に入るオリオンビール。実は、15年余り前までは、ほぼ沖縄でしか買えなかったんです。
「東京のコンビニでも、普通にオリオンビールが買えるようになったなぁ…」と感慨にふけりながら、公園の芝生に寝そべってオリオンビールを飲み、思い出したことがあります。
それは2002年、オリオンビールが内地の大手ビール会社と業務提携をすると発表した時のことです。当時、沖縄に住み、沖縄の放送局に勤めていた私は、びっくりするとともに、ちょっと寂しいというか、悲しいというか、そんな気持ちになったのを覚えています。
ご存知のように、オリオンビールは沖縄で生まれで、沖縄では「ビールといえば、オリオンビール!」というくらい、県民にとっては欠かせない存在です。けれど、いわば「県民のビール」が、内地の大手ビール会社と提携するというニュースを知った時に「ああ、ついに自力ではやっていけなくなったのか…」と、ちょっと悲しくなったのは私だけではないはず。
提携後、名護市のオリオンビール工場で、提携先の大手ビールが製造されるようになって「このまま、オリオンビールが大手に飲み込まれるんじゃないだろうか…」と、余計な心配までしたものです。
けれど、完全に私の心配は杞憂でした。それどころか提携後、オリオンビールは大手ビール会社の販売網を使って、内地のスーパーやコンビニなどでも取り扱われることになり、大躍進。その様子は、ITmediaオンラインの「業績回復に導いた、オリオンビールの徹底したブランド戦略とは?」(2016年08月19日公開)でレポートされています。
私個人としては、2002年当時、沖縄での仕事があまりにも楽しかったので、まさか東京で仕事をすることになるとは思ってもみませんでした。今は、こうして東京に住んでいるのに、オリオンビールが気軽に買えるありがたさを実感しています。
オリオンビールのトレードマークである赤い三ツ星を見ながら「沖縄が内地の大手に飲み込まれるのではなく、沖縄が内地の大手とうまく協力して、沖縄ブランドを発信すればいいんだな♪」と思った、秋晴れの日曜日なのでした。