今日10月14日は「鉄道の日」だそうです。沖縄にある鉄道といえば、沖縄都市モノレール、通称「ゆいレール」ですね。
この写真は、3年ほど前に那覇空港から那覇市内のホテルへ向かう時に撮ったもの。(もしかすると、運賃がちょっと変わっているかもしれません)
ゆいレールが開業したのは、今から15年前のこと。私は当時、沖縄のテレビ・ラジオ局でリポーターをしていたので、開業の時の熱狂ぶりをよく覚えています。
きっぷの買い方とか、乗り降りする時のマナーとか、よく取材してたなぁ…。
それから、開業後間もなく、よく起きていた事故が「レールと車両の間から子どもが落ちた」というもの。幸い、レールの下まで落ちることはなくて、たいてい軽傷くらいで済んでいたと思いますが、その時の親御さんたちは、かなりびっくりしたことでしょう。
ところで、モノレールという鉄軌道が開通しても、内地には当然のようにあって、沖縄には全くないものがあります。何だと思います??
それは「踏み切り」です。
ご存知のように、モノレールは空中を走るので、踏み切りはないんです。だから、沖縄でしか車を運転していない人たちは、踏み切りを横切る道路を通ったことがありません。
でもね、自動車教習所では、教えることになってるんですよ。だって、沖縄も日本なので、日本の道交法で走らなきゃいけないですからね。
私は、運転免許を沖縄の教習所に通って取得しました。もうずいぶん前のことですが、確か当時は、踏み切りの模型のようなものすらなくて、教習所内の道路に線路を模した白いラインが引かれているだけでした。
そこを通る時に、教官が「はい、これは踏み切りだから、一旦停止して、左右を確認してから、ゆっくりスタートしてね~」って(笑)。さすが、沖縄!!
今、私が住んでいるのは、東京の私鉄沿線。ほぼ毎朝通る道路にも、駅の近くにも、踏み切りがたくさんあります。そして、10両編成くらいの長い電車がスピードを上げて、目の前を走り抜けていきます。電車が通り過ぎる「ゴーッ」という音とともに、踏み切りというエリアの危険を感じます。
東京で日々、踏み切りが開くのを待っている車を見ると、時々、沖縄の教習所でのリアリティのなさを、ふと思い出すことがあるのでした。