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言いたいことは、セリフにしちゃえ!

銀座四丁目の交差点で信号待ちをしながら、私は思った。

「世の中には、平日の昼間っからゴージャスに買物できる人がいるのに、私はいつまであくせく働くのだろう…」

 

…というセリフを先日、まさに銀座四丁目の交差点で考えてました。

 

ここ数か月間、私はほぼ毎日2つのブログを書いています。ひとつはこのホームページのもの、もうひとつは酒場の人間観察をもとにした「美味と物語」というタイトルのアメブロです。

 

「美味と物語」は「自分だけのコンテンツをつくろう!」と思って書き始めました。んで、そう思った時に「続けられること=好きなこと」をネタにしようと考えたんですね。

 

「はて?私が好きなことって、何だろう?今まで続けてきたことって、何だろう?」と改めて考えてみると、仕事にしている書くことと喋ること以外では、おいしいものを食べることと、お酒を飲むことだなぁ。お酒を飲んでいる時は、たいてい誰かと喋っているなぁ、と。

 

ところで、私は脚本家で作家でエッセイストの向田邦子さんが好きです。将来はあんな風に、自分が書いた作品が映像化されるとうれしいなぁ、と夢見ています(まだ1本もかけてませんが)。それで「あ、脚本にも小説にも大事なのは、登場人物が喋るセリフじゃん!」と思いついたわけですね。

 

んで、自分が好きなことである「酒場での人間観察」と「セリフ」というのが、アタマの中でかけ合わさって、「美味と物語」というブログを思いつきました。

 

ありがたいことに、このブログを読んでいただいたことで、お仕事のご依頼につながったこともあります。う、う、うれしい~!!!\(^o^)/

 

さらに、このブログを書くことで、「言いにくいことをストーリーで伝える」ということができるようになりました。

 

例えば、冒頭のように「平日の昼間からゴージャスな買物できる人がいるのに、私はいつまで働くんだ?!」というのは、いわば「格差社会」のことを言っているわけですが、それを報道っぽくマジメに言うと、すごくカドが立つような気がするんですね。

 

でも、これも冒頭のように「私」が言った「セリフ」として書くと、なんとなくソフトに聞こえるし、読者も感情移入ができる。結果的に、その方が「伝わる」と思います。

 

「美味と物語」を書き始めた時は、正直、誰が読むんだろう?と思ったし、読まれなかったらやめようとも思っていました。けれど、書いているうちに、読んでくれる人も増えたし、実際に仕事のきっかけにもつながった。何よりも、書いている自分に、今までにない心の変化があったし、セリフを書くというスキルが(少しだけど)身に付いたような気がしています。

 

何が幸いになるかわからないからこそ、動いてみるのは大事。月並みな言い方ですが、やっぱり「続ける」っていうのは、大事なんだと実感しています♪