いつか、自分の本を出版することになった時、それから今後、ちょっとツラいことがあった時にも、きっと何かの役に立つと思うので、書いておきたいことがあります。
それは「精神的、経済的、身体的ストレスは、時間をムダにする」ということ。
数か月前、突然に仕事のキャンセルがいくつも相次いで、「この先、どうしよう…」と不安にさいなまれた私。当然のことながら、その後、あてにしていたギャラが入らなかったために、経済的にも「どうしよう…」という状況に陥り、精神的にどんどん不安定になっていきました。
幸いにも、うつ病などの病気にかかることはありませんでしたが、おそらく、自律神経はかなりやられていたんだろうと思います。朝起きた時も、夜寝る前も、心臓がドキドキしたり、脈が速かったり、顔から汗が出て止まらなくなったりしていました。
自分でも「なんか、おかしいな…。ちょっとこれはヤバいかも…」とは思いましたが、本当に「病気です」と言われるのも怖かったし、何よりもお金がなかったので、結局、病院には行きませんでした。
そんな状態でしたから、仕事をしていても、集中力が全くありません。なんとか、いつもと同じように仕事ができたのは、取材と打ち合わせくらい。つまり、誰かと会っている時だけでした。
本来の仕事である「原稿を書く時」は、私はひとりで仕事をすることになりますが、ひとりになった途端に心臓はドキドキ、顔からは汗がとまらなくなるので、仕事に集中することができなくなり、やむなく家へ帰って休む、ということが続きました。「お金がないんだから仕事しなきゃいけないのに、困ったな…」と思えば思うほど、また心臓はドキドキ、顔からは大量の汗が出てきます。
そんな状態になってしまったのは仕事が原因でしたが、そんな状態を脱することができたのも、また、仕事のおかげでした。
不定期に仕事をご依頼いただいている、あるクライアントさんと打ち合わせをして、その会社の原稿を書いている時、心臓のドキドキも、顔の多汗もないことに気づいたのです。その会社からの原稿料は先払いで、仕事のキャンセルも、原稿料の未払いもないから、きっと私の心が「安心して仕事をしても大丈夫」と、私の身体に言っていたのだと思います。
「心と身体はつながっている」とよく言いますが、まさにその通り!!
先払いしていただいた原稿料を見て安心したこともあり、無事にその会社の原稿を書き終えて納品。そしてその後、他のクライアントさんからもご連絡をいただくようになり、ようやく仕事が少し忙しくなってきました。
すると、ますます、心臓のドキドキや顔の多汗がなくなっていったのです。「ああ、やっと普通に仕事ができる!」と思いました。
私は好きなことを仕事にしているので、もともとはストレスが少ない方だと思います。けれど、今回のようなことを経験して、精神的・経済的なストレスが身体に影響を及ぼすことを身をもって知りました。
「精神的・経済的なストレス→ 身体に影響が及ぶ→ 仕事ができなくなる→ 経済的に苦しくなる…」もう、こうなると悪循環です。
本来ならば、好きな仕事をしているわけですから
「精神的にストレスフリー→ 身体が元気→ 仕事がはかどる→ 経済的に潤う!」となるはず。
そうなるためにも、お付き合いする案件やクライアントさんは十分に選ばせていただき、さらに、精神的・経済的にバックアップしてくれる仲間や応援団を見つけよう。今はそう思っています。
これまでムダにした数か月間に稼げたはずの分を取り戻すべく、楽しく動き回りますよっっ!!