昨日、とある酒場で、アタシの人生の一部を話した。沖縄に住んでいた頃のこととか、東京に出てきてからのこととか。
中でも、今までずっと思っていたことをようやくぶちまけられた!と思ったのは、テレビの視聴率のことである。
アタシは以前、沖縄のテレビ局でニュース番組のリポーターをしていた。当時は、報道部に所属していて、社会的に意義があることとか、伝えるべきこととか、とにかく「これは伝えなきゃ!」と思うことを取材して放送していたと自負している。
その後、東京に出てきて、テレビ制作プロダクションに属し、あるテレビ局の報道部の番組を手伝ったが、あまりのスタンスの違いに驚き、あきれ、結局アタシは、テレビの仕事を辞めた。
東京のテレビ番組の何に驚き、あきれたのか?それは、報道部の番組なのに、視聴率を気にしてばかりいるので「グルメ」「子ども」「動物」「女子アナ」といった、視聴率が取れそうなネタばかり扱おうとするところだ。マジメでまともなネタは、取材に行かせてもらえない。
仮に、取材に行かせてもらえたとしても、報道部の番組にも構成作家がついていて、アタシがつないだ映像を見て「こんなので視聴率が取れると思ってるのか!!」と、取材も映像も全否定される。あんなのは、報道部の番組じゃない!!
……という話を昨夜、飲みながらぶちまけた。一緒に飲んでいた方々は、メディアについても詳しい方だったので、「最近のテレビはますますそうなっている」と、かなり同意していただいた。
このブログで、メディア論をどうこう言うつもりはない。ただ、「視聴率=おもしろい」というわけではないことを、明確に言っておきたい。
一緒に飲んでいた方のおひとりが、こんなことを仰っていた。「誰も考えないようなこととか、誰も経験したことがないようなことって、おもしろいよね!」
なるほど!確かにそうだ!ということは、山形出身でいきなり沖縄の大学へ進学し、そのまま沖縄のテレビ局で仕事をしていたアタシは、かなり「おもしろい」んじゃないだろうか?
……ってことは、アタシの人生って、コンテンツになるんじゃないかしらん???アタシの売りモノは、アタシの人生そのものってことね!!これからコンテンツにして売るわよっっ!!買ってねっっ!!