アタシは店主じゃないけれど。

この写真は、東京タワーのふもとにある
「商業界」さんのビルの入口にある言葉です。

「店は客のためにある」
(リンクあり)

言葉って、人によって解釈が違うので、
いろいろな意味に捉えられると思います。

んでね、先日、
とあるお店のオーナーさんから
こんなご意見をいただきました。

「店とか商品って、メーカーとか卸とか、
10とか20の会社が関わっているんだよ。
一概に『客のため』とは言えないんじゃないかな」

そうですね。そういうご意見もありますよね。

メーカーさんとか卸の方は、
直接は消費者とやり取りする機会が
ないかもしれません。
いわゆるBtoBというご商売です。

でもね、メーカーさんが作った商品や
卸さんや問屋さんが小売店さんに届けた商品は、
誰が買うんでしょうか?

消費者ですよね。

直接、消費者とやり取りすることはなくても、
自分でお店を営んではいなくても、
お客が商品を買ってくれた時のことを
思いながらお仕事をするって、
大事なんじゃないですかねぇ。

アタシはフリーのライターなので、
お店を営んでいるわけじゃないです。

お仕事も、直接は読者の方ではなくて、
たいてい出版社さんや制作会社さんが相手。

彼らはいわば、本をつくるメーカーさんです。

だけどアタシは、最終的に読んでくれるお客さま、
つまり、読者さんのことを考えて書いてます。

「店の立場」とか「メーカーの立場」っていう
主張しかできない人たちには、
「いい売り場」や「いい商品」は
作れないと思うんですよね。