このところ、電話インタビューをして、その原稿書く、
というお仕事をしています。
写真は、そのための大事な道具たち。
ICレコーダーの上にのっかっているのは、
イヤホンではなく、電話の通話を録音できるマイクです。
昔は、受話器にピンマイクを押し当てて、
MDやテープに録音していたから、
ホント、便利な世の中になったと思います。
で、これらの道具を使って、
どんな人にインタビューをしているかというと、
中小企業の社長さんたちです。
食品を作っている会社さんや、
工事を請け負っている会社さんなど、
いろんな会社の社長さんのお話を聴いているのですが、
ある社長さんの転機となった言葉の中に、
こういうものがありました。
「キミのお客は、誰なんだ?」
食品製造では、製品を卸す販売店がお客ともいえます。
工事の会社なら、元請け会社がお客かもしれません。
直接、消費者とつながってはいない場合、
ついつい、自分の会社にお金を入れてくれる会社、
つまり「ご依頼先」がお客さまと思いがちです。
だから、ご依頼先から気に入られるように振る舞ってしまいがち。
でも、それでいいんでしょうか?
それを、アタシ自身にも突きつけられた気がします。
アタシはライターなので、ご依頼いただくのは
出版社さんとか、PR会社さんなどが多いです。
だからといって、出版社さんとかPR会社さんの
言いなりになって仕事はしていません。
だって、アタシの原稿を読んでくれるのは、
本を買ってくれたり、
PRした商品を買ってくれたりする人たちだから。
アタシね、時々、ご依頼先の担当者と
ウマが合わないことがあるんですよ。
だけど、いつもこう思って仕事をしています。
「本は、読者のためにある」
担当者とウマが合わないなぁ、と思っても、
「アタシが書く原稿を読むのは、この人じゃない。
読者が喜んでくれれば、それでいい」
と思うようにしているの。
そうすると、ウマが合わない担当者の存在は
どうでもよくなって(ごめんね)、
「とにかく、この情報を読者に届けて、
喜んでもらわなくっちゃ!」
って思えるようになる。
アタシは、そういう考えの人と一緒に仕事をしたいな、
って思ってるのよね。
だから「スポンサーが……」「予算が……」って
ウダウダ言う人は
「ああ、そういう人なんだな」っていう程度。
世の中には、担当者の言いなりになって、
安価で請負うライターはゴマンといるわよ。
そういう人のところへどうぞ。
だって、本に限らず、
「いいものを作る」っていうのは、
それなりに経験を積まなきゃできないでしょ。
その経験が、原稿料にも反映されている
というのを理解してもらわないとね。
大事なことなので、もう一度。
「本は、読者のためにある」