なるほど!「ムダがいいんだよ~!」

先日、とあるお仕事の取材で、
写真の本「売れる!パン屋作り 40のルール」の著者で、
茨城県牛久市にある「パン工房 ペシュ」(リンクをはります)の
オーナー、野口さんにお会いしてきました。

野口さんは、元フレンチのコックさんなのですが、
バツイチで2人の娘さんと一緒にパン屋さんを切盛りしています。
開業から10年ほどが経ち、
現在は25人のスタッフを抱える大繁盛のパン屋さんです。

開業当時は、小学生だった娘さんたちも、
現在は20歳と22歳。
小さい頃からお母さんのお店を手伝っていたこともあり、
今も野口さんにいろんな助言をくれる、
大切なパートナーだそうです。

その話を伺っている時に、私が大笑いしたエピソード。
野口さんは、元コックさんということもあるのでしょうか、
パンという商品が良ければ、
包装はシンプルでいいと思っていたそうです。
ところが、2人の娘さんからのアドバイスで、
包装をかわいいものに変更することに。
娘さんたち曰く、
「お母さんは、ムダが嫌いだからねぇ」
「そうだよ。だって、シンプルな方がいいでしょ?」
「違うよ~!このムダがいいんだよ~!」

さすが、年頃の娘さんたちです。
自分たちもかわいい包装なら欲しくなるということを
母親のパン屋さんで実践したわけです。
実際に、看板商品をかわいい包装に変更したところ、
売上がアップしたとか。

こういうことって、いろんな商売にいえると思います。
例えば先日、ある人がユニクロの什器についてブログを書いていました。
それによれば、ユニクロはカラフルな商品が活きる白色の
とても質の良い什器を使っているそうです。
それで「ウチは質の良い商品を販売しています」という
無言のメッセージをお客に送っているのだとか。

什器を売っているわけではないけれど、そこにお金をかける。
これも「ムダのひとつ」といえば、そう言えるかもしれません。
でも、野口さんの娘さんたちがいうように
「ムダがいいんだよ~!」ということなんですよね♪